釣り用石けんの洗剤開発の経緯
魚の匂い消しが欲しいと思って、釣り・魚料理用石けん・洗剤を開発しました。その経緯です。
小学生の頃から、池でのフナ釣りをしていました。そのころから、フナの生臭い臭いは嫌いでした。
30代半ばで、海釣りを始めました。最初は、和歌山でのアジ釣りでした。アジなどを釣り、手で魚を触ると、
釣りの後、手を洗っても、魚の生臭いニオイが取れないのがイヤでした。
市販のハンドソープをいろいろ買いましたが、手を洗った直後は、ハンドソープの香りで、ニオイを感じないが10分もすると
生臭いニオイが出てきて、何とかならないかと思っていました。
釣具屋さんで、石けんがないか聞き、販売されていたものを買いましたが納得できるものではありませんでした。
仕方がないので、自分で作って見ようと、メントールやショウガ入り石けんを試しましたが、思いつきレベルでは、ダメでした。
このぐらいのアイデアで、ニオイが取れるようなら、すでにいい商品が出てるよなと思いました。
仕方がないので本格的に調べよう
と言うわけで、本を読んだりして資料調査しました。
そうすると海の魚の生臭い成分は、トリメチルアミンが原因と解りました。
そういった調査や釣りの後、自分の手ででの実験で何とか使えそうな成分を見つけました。見つけるまでで、数年の時間がたってました。
その後も釣りに行っては、その成分で手の臭いを消していました。しかし、持ち運びも不便なので石けん(ハンドソープ)にならないだろうかと考えました。
釣り・魚料理用石けん・洗剤を作ろう
石けんやボディーソープは、石けんの原料メーカーから基本的な石けん原料の組み合わせ情報が公開されています。
そのころの取引先にお願いして、ボディーソープの原料を入手しました。また、香料メーカーさんに香料を作っていただきました。
それを使って、ボディーソープを作り、石けんとしての洗い心地や色の変化を確認するための実験をすると最初は、白いボディーソープが時間とともに茶色になりました。濃い茶色に数ヶ月で変化しました。こんな色のボディーソープで手を洗う気がしないので、没となりました。
石けん部分はプロに頼もう
石けんの成分の安定性の部分は、専門会社に委託しようと、関西で石けんを作ってくれる会社を探しました。
その中から、連絡をしたら1社目では、いろいろ問題があり、満足できるものができなかったのもあり、中断となりました。
2社目を探して、連絡を入れると返信がきました。そのために相談に行きました。試作してもらえることになりました。
開発の重要ポイントは、
1.魚の匂いが気にならなくなること。
2.夏に車のトランクに入れておいても、石けん成分が壊れないで石けんとして使えること。(高温に耐えること)
3.冬に車のトランクに入れても、石けん成分が壊れないで手を洗えること。(低温に耐えること)
4.色の変化が使用に耐える範囲であること。
以上のようなことを石けんの性能として求めました。
2~3ヶ月で試作品ができあがりましたが、もう少し改良をお願いしました。
改良して貰ったもので、釣りの後に手を洗ったり、夏の車内温度相当の装置に入れて、高温でも石けんとして使えることや
冷蔵庫や氷温室に入れて、解凍したもので手を洗ったりして、性能を確かめました。
納得できるものができました。
発売することにしました。